IGI (Image Guided Implantology)
-バーチャルガイドによるインプラントの植立-
現在インプラント治療は術式の確立・素材の改良等によって、予知性の高い治療選択肢の一つとなりました。インプラントが正しく植立されることにより、無くなった歯を機能的・審美的に補うことが出来るようになりました。
しかしながら、解剖学的形態によっては、インプラント治療がためらわれるケースも今までにはありました。例えば、骨が薄くなってきたことによるアゴの骨や神経を損傷する可能性があるケースや、近接する天然歯を傷つけてしまう可能性のあるケースなどです。
IGI方式によるインプラントの植立では、まずCT画像をコンピュータ上に取り込み、アゴの骨の3次元的な評価を行い、理想的なインプラントの埋入位置を決定します。そして削り込むバーの位置・角度・深さがずれることのないように、コンピュータが術中に管理誘導します。これは車のドライブ時におけるGPSナビゲータシステムと原理的には同じものです。
(実際にGPS衛星を用いているわけではありません。IGI機器の中に、ディテクターが付いています。インディケータはハンドピースおよび患者のマウスピースに付けられています。映画やゲームのCGに用いられている手法の一つモーショントラッキングシステムを応用した仮想現実空間で画面上に表現されています。)
右写真は実際の治療時に表示される画面です。術者は画面および患者をみながら、治療を進めます。
画面上には現在のバーの位置が視覚的に分かるようになっています。IGIシステムがない場合には、削っているバーの先は骨の中に隠れて見えないので、盲目的な操作になってしまいます。そのためIGIシステムがない場合には、術者の経験および知識に比例して、結果が左右されがちです。
下の3つのウィンドーにはバーの現在および理想的な位置・角度・深さが示されています。このガイドから外れないように治療が進行されれば、寸分の狂い無く理想的な位置にインプラントが埋入されます。
IGI方式は解剖学的な形態を正しく判断した上で、理想的な位置にインプラントが埋入出来るようナビゲートされる方法です。アゴの骨により確実で安全性が高く、機能的にも審美的にも今までのものより満足度の高いものが可能となる治療方法です。
IGI
Web page
IGI
Web page(翻訳:powered by Excite)
Copyright © 2002-2011 by Dr K. Sakurai, Ko Djeng Dental Centre Pte Ltd. All
rights reserved.
All articles, including photos, illustrations and animations, are produced by
K. SAKURAI.
記事についてのお問い合わせはメールにて対応致します。