キャンディー税案
Source: Streats p.8 May 20, 2003
【記事抄訳】
フィンランド人がたくさんのキャンディーを食べるようになってきたことから、フィンランド歯科医師はキャンディーに対し税金をかけ、歯科保健医療に充てることを提案した。
フィンランド国内のキャンディー消費量が急激な勢いで伸び、それに伴って歯科保健の状態が変化してきているという。
1985年にフィンランド人は平均8.2kgのお菓子を食べていた。2001年には12.6kgにもなった。北欧の習慣では、子供はキャンディーを週に一度土曜日のみに食べていました。しかしここ数年間、子供たちは甘いものを毎日のように食べるようになってきました。
ちなみにフィンランドでは18歳になるまで歯科治療は無料で受けることが出来ます。18歳以降になると、歯科治療費用については一部本人負担となっています。(AFP伝)
【記事解説】
先進国の中で北欧は、「一人あたりの虫歯にかかったことのある歯の本数」が最も少ない国々です。
北欧の歯科事情は、上の記事にもあるように、未成年児に徹底した歯科教育・予防を行い、さらにその上で早期治療をしています。子供の頃から歯に対する関心を深めることによって、成人した後も自発的な行動がとれるような政策を施しています。
しかしながら近年の食生活の変化に伴い、虫歯が増えつつあるようです。虫歯増加の原因の一つが甘いものということ。消費量の抑制をするため、税金をかけるようにするべきだという提案です。
北欧では高い社会福祉政策が行われている反面、国民の負担も増大しています。キャンディー税案が受け入れられるかどうかは分かりませんが、目的がしっかりとしているのなら、国民も受け入れられやすいのではないでしょうか?
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