仕上げ磨き

はじめに
年齢別ポイント
仕上げ磨き


ここでは仕上げ磨きについてご説明します。まず両親が習熟することで、子供にやり方を教えてあげてください。子供には正確さではなく、親子で同じことをしているという連帯感を感じる習慣づけに重点を置いてください。


1. 姿勢


仕上げ磨きは、子供の後ろ側から、口をのぞき見るのが基本的な姿勢です。この姿勢は歯科医が患者を診るときと同じ姿勢です。子供が横になるのを怖がるときは起こしてするのも構いません。しかしながら頭が不安定な位置にあると、歯ブラシの当て方がぶれるため、歯ぐきを傷つけてしまうかもしれません。起こした状態でするときには、子供の頭が動かないように、胸や腕で支えてあげる必要があります。また利き手でない手はくちびるや頬に当てて、歯ブラシが歯に当たっている状態を直視できるようにしましょう。


仕上げ磨きの時、子供には手鏡などを持たせて両親が何をしているのかを見せてあげるのも、恐怖心をなくすひとつの方法です。また子供用の歯ブラシを別に持たせてあげて、歯ブラシを使って磨いているという共有体験を持たせて、興味を持たせるのも良いでしょう。


2. 磨き方


歯みがきの方法はスクラビング法がいいでしょう。(別ページ参照


スクラビング法は歯ブラシを小刻みに(1〜2mm幅で)動かして磨く方法です。


歯の表側(頬やくちびるに向かい合っている表面)では歯ブラシを歯に垂直に当てます。
裏側では歯のかみ合わせる面と裏側を同時に磨くように歯ブラシを傾けて歯に当てます。
前歯の裏側では歯ブラシをたてて、歯ブラシの角を使って磨くようにします。


歯みがきの際に歯ブラシが歯ぐきに当たってこすれると痛いものです。歯の表側で歯ブラシの大きさが歯に合わない場合は、歯の裏側を磨くのと同じ方法で歯ブラシを当ててください。また歯ぐきや頬・くちびるに当たらないようにガーゼなどでカバーしつつ、歯ブラシを行うのも効果的です。


仕上げ磨きでは歯磨き粉は使わないでください。泡が立つとどこに歯ブラシが当たっているかが確認できません。お子さんが歯みがきをするときには歯磨き粉を使っていただいても構いません。子供用の歯磨き粉には香料が入っているので興味を持たせることも可能でしょう。しかしながらたくさん歯磨き粉付けると泡が立ちすぎるので、ほんの少量にとどめてください。

 

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