ダンデライオン
10 Mar 2003 Update
「風に乗り 飛んできた はかない種のような
愛はやがてくる 冬をこえてゆく」
と言えば、松任谷由実の「ダンデライオン」です。(若い人にはバンプオブチキンかもしれません....)
当時私は中学生でした。ダンデライオンの意味も知らなかった私ですが、鼻歌がすぐ出るほど、記憶に残る歌です。おそらくよく聞いていたFM放送などで頻繁に流れていたのでしょうね。
さて、ダンデライオン(dandelion)はタンポポの英語名です。フランス語では、「dent de lion」と書きます。前回のアルデンテの話の続きからお分かりのように、ダンデライオンは「ライオンの歯」を意味します。タンポポのギザギザの葉が肉食獣ライオンの歯を連想させることが名前の由来だそうです。鮮やかな黄色い花の色もライオンのたてがみを連想させますね。
タンポポははかなげに見えますが、実際には繁殖力が強い花です。また一旦根付いたらなかなか根こそぎとることが難しい花でもあります。再生を繰り返すという点ではライオンの歯と言うよりは、サメの歯に近いでしょうか。サメは何列にも並んだ歯を持ち、例え歯が抜け落ちても、後ろから歯が前にせり出してくるようになっています。5年の間に1200本の歯が抜け替わるとも言われています。
歌の中では、繊細でか弱い存在のものが冬(試練)を乗り越え、たくましく素敵に成長していく姿を捉えています。
日本の経済もタンポポのように強靱な生命力をもって再生していかなければと考えます。タンポポの綿毛が飛び立つように、世界各地へと私たち日本人も進出拠点を築き上げつつあります。シンガポールも含めて、海外拠点から日本再生のきっかけなど生まれてくるといいですね。ただ個人の存在はそれこそか弱いものです。皆様お体にはいたわりつつ、海外勤務頑張ってください。
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