はじめに/ 必要性/ 検診前準備

 

歯科医院に連れて行く際に心がけることは?


お子さんを歯科医院に連れてくる時、または歯科医院の話をする時には、ごく普通に気軽にお話をしておいて下さい。息子さん、もしくはお嬢さんに会いたがっている人がいるから紹介したいこと。その人はあなたに興味を持っていること、あなたのお口の中をピカピカに綺麗にしてあげたいこと、そのような意図を伝えておいていただけるだけで、お子さんの姿勢はずいぶん違ってくるはずです。


Do's (初めての診療でしておいていただきたいこと)


1. 家族の誰かが歯科医院に行く際に子供を連れて行き、歯科医院の雰囲気に慣れさせること。歯科医院の雰囲気には独特なものがあり、少なからず緊張感が生まれてしまいます。家族や知り合いの方がしているのを見ることで、ある程度の疑似体験をしておくと、子供も受け入れやすくなります。子供は初めて見るものに少なからず興味を覚えて質問をしてくるでしょう。子供が同席していれば、歯科医側もわかりやすく説明します。


2.「歯医者さんごっこ」:照明を当てて、子供の歯を声に出して数えてみましょう。その後、親と子供の役割を交代させてみましょう。


3. 予約は子供が疲れていない日や時間帯を選んでください。


4. 歯科受診は何も特別なことではなく、みんながしていることを伝えてください。特に言い聞かせる必要はありません。普通にお話をしてください。子供の質問には正直に答えてあげてください。


5. お約束の日には子供の準備が出来るまで十分な時間を取ってあげてください。せかせる必要は全くありません。


6. 診療室に保護者の方が同席するかどうかについては歯科医とご相談下さい。自立度や依存度により異なります。


Don'ts (初めての診療で控えておいていただきたいこと)


1. 歯科医院訪問をその日の一大事項とはしないで下さい。子供がその日には何かが起こると身構えてしまうおそれがあります。


2. しつけの際の言葉に歯科治療を引き合いに出すのはおやめ下さい。


3. 歯科医院訪問に対して不安にさせないようにしてください。自分自身のイヤな思い出などを子供に話さないでください。


4. ネガティブな言葉、痛い・刺す・抜く・削るなどは使わないでください。「〜しないと、〜することになるよ」という言い回しも避けるようにしてください。「ピカピカになって、もっと可愛い笑顔を作ろう」「おいしいものがいっぱい食べられるようにしよう」などのポジティブな結果が得られる表現を使ってください。


5. 何が起こるかについて無理にお話しする必要はありません。保護者の方が分かる範囲のことを優しく言っていただけるだけで結構です。歯科医は言葉を置き換えながら、治療内容についてお話を進めるようにしています。


6. 非常にいい子であることを期待することはありません。お子さんは恥ずかしがっていたり、怖がっていたり、やんちゃであったりするものです。子供がかんしゃくを起こしても、きっぱりとした態度を取ってください。3歳を過ぎれば、ほとんどのお子さんが一人でうまくできるようになります。


もどる

Home