痛みからは何も得られない −No gain in pain−

Update: 30 Mar 2004
source: the Sundaytimes, Life P.31, March 28, 2004


【記事抄訳】
痛いときに歯科医院に駆け込むだけでは、深刻な問題を引き起こします。自分の歯を生涯保つためには、ちょっとした手順を踏めばいいのです。


Haridas Mangat Kolapurath氏はいつも歯を磨くたびに、歯ぐきが出血していました。36歳の彼は歯みがきの力が強すぎるものと考え、いくつかの歯ブラシや歯磨き粉を試してみました。しかしながら改善することはありませんでした。歯ぐきが腫れて痛み始めてやっと、歯科医の助けを借りることを決断しました。


そこで分かったことは、歯や歯ぐきの奥の方に溜まった歯石や歯垢中に存在する細菌の毒素が原因で炎症が起きていると言うことでした。彼は4回歯石除去の治療を受けることになりました。


4年前彼には歯医者に行く習慣はなかったが、今では定期検診を受けるようになった。


彼は言う。「歯ブラシの仕方が間違っていた。歯ブラシだけでは歯石を取り除くことが出来ず効果的ではなかった。口のなか、とくに見えないところに食べ物が残っているかどうかなんて分からないだろ。だから定期的に歯科検診を受けることは重要なんだ。」


彼の担当歯科医師Asha Karunakaran医師は言う。「残念ながら、一般的に歯科医院を訪れるのは、痛みがあるときだけです。そして痛みが起きたときには、状態はひどくなっているものです。」


Asha医師はSingapore Dental Health Foundationの副理事であり、つぎのように言及している。歯科ケアは3つのパートからなっている。3つのパートとは毎日のケア、定期検診、さらに医師とのカウンセリングである。


歯科検診に行く際には悪いところを治してくれるだけでなく、どうしたらこのような悪いところが出来ないようにすることが出来るかを教えてくれる歯科医に見せに行って下さい。歯科医は歯を削ったり補修したりするだけではありません。どのようにケアすべきかを相談してみてください。


【解説】
4月2-4日Suntec Convention Centreにて無料の歯科検診が行われます。


この記事は、歯科検診の特集および啓発のために書かれています。


歯に対するケアの仕方についてどのようにならったでしょうか?


義務教育期間に歯ブラシ指導を学校でしてもらったきりの方もいらっしゃるでしょう。子供と大人とではお口の中で抱える問題がやや異なってきますので、歯ブラシ方法を少し変えていく必要があります。


歯ブラシの方法は集団指導や本・雑誌・ホームページで見聞きした方もあるでしょう。基本的な歯ブラシ法はそちらを参考にしてもらって結構です。ただ歯ならびが悪かったり、歯ぐきの状態が悪かったりする場合には、個別の歯ブラシ指導がどうしても必要です。歯ブラシのしづらいところ、歯ぐきの状態の悪い所などは、定期検診で歯の清掃をしてもらうのはもちろんですが、歯科医師にどのように自分で歯ブラシをすればい
いのかを是非相談してみて下さい。

 

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