うがい薬
現在様々なデンタルリンスが発売されています。デンタルリンスの認知はテレビコマーシャルによるものが大きいかと思いますが、あくまでデンタルリンスはきれいになった歯の表面に作用するものであり、歯垢や歯石が溜まっている中の方まで薬液が浸透するわけではありません。まずはしっかりとした歯みがきが必要条件になります。
以下は各種デンタルリンス中に含まれている成分についてみてみましょう。
0. 2% chlorhexidine gluconate クロルヘキシジン
現在一番細菌に対して効果が得られるうがい薬です。薄いピンク色をしていることが多い。
欧米では広く使われ、術前術後の感染予防などにも使われています。
ここシンガポールでもクロルヘキシジンは入手可能です。処方箋の必要はありません。
日本では残念ながら現在この濃度でのうがい薬は一般的に売られていません。
Povidone iodine ポピドンヨード液
古くから使われているヨード液もほぼすべての細菌、多くのウィルスに対して有効であるといわれています。
暗褐色をしています。
服にこぼすと染みになります。
CPC 塩化セチルピリジウム
粘膜面に付着することにより、抗菌効果が持続します。
Timol チモール
殺菌性物質。防腐作用が主な目的です。
Methyl Salicylate サリチル酸メチル
抗炎症物質。
うがい薬以外にも軟膏や喉薬などでもおなじみです。
Mentol メントール
殺菌作用
香料としての効果がある。
Alcohol アルコール
様々な薬液を溶かす溶媒として使われます。
また使用中のうがい薬の中での細菌の繁殖を予防します。
表面張力が小さいため、水と比べると薬液が隅々まで行き渡るようになります。
含有量が多くなると刺激感が強くなります。
上に挙げた薬液の中には歯面を保護する代わりに、歯に着色がつきやすくなるものもあります。着色自体は細菌性分を含まないものなので健康上何の問題もありません。しかしながら見栄えが気になる方もいるかと思います。着色が気になる方は担当の歯科医にご相談下さい。
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