歯みがき −はじめに−

 

はじめに
歯ブラシの方法
フロッシング
歯間ブラシ
洗口液


ヒトはいつからは磨きをするようになったのでしょうか?


野生動物はもちろん歯ブラシを使って磨くということはありません。しかしながらペットで飼っている動物や動物園にいる動物たちは、飼い主達によって歯を磨いているものもあります。


歯ブラシの必要性はヒトが文明を持ち食生活や寿命を変えてしまったことによるものがおおきいでしょう。動物たちは自然のものを調理することなく、すべて生の植物、生の肉で食べているため、むしばに悩むこともありません。また歯を支える骨が無くなる歯周病自体は老化とも関連するものですが、動物たちはあまり悩むこともないまま天寿を全うすることが多いものと思われます。


ペットや動物園の動物たちは自分で食料を調達することはないため、自然のままの食料を口にすることはあまりありません。飼い主から人間向けの食料を口にすることがあります。ヒトと同じ食生活を送るようになると、動物でもむしばになることがあります。また野生のものと比べて寿命が延びたことにより、歯周病を患うことも出てきました。


むしばは文明病とも呼ばれ、先進国で多くみられる病気です。料理によって食べやすくなった食事は、細菌にとっても利用しやすい栄養源なのです。また精製された純度の高い砂糖を持つことが出来た、ことも原因のうちのひとつです。高い栄養価を持つ砂糖は、ヒトが本能的に欲するものであるのと同時に、細菌にとっても求めてやまないものであったのです。


歯周病は寿命が伸びたことにより、歯の重要性が高まり認識されるようになったものです。古くは古代エジプト文明の頃から、権力の座にあったファラオなども長生きすると同時に歯周病に苦しんでいたとも伝えられています。この時代からも歯周病に対する薬などは使われていたようです。上層社会では薬の入った歯磨き粉のようなもので歯ぐきのマッサージすることはあったようです。


さて、ブラシを使った歯みがきはいつ頃から始まったのでしょうか?日本では江戸時代の庶民文化が隆盛を迎えていた頃には、磨き粉を用いて歯を白くする、といった行動は取られていたようです。またお歯黒といった習慣はすでに失われていますが、お歯黒には殺菌性分が含まれているので、長期間歯に塗っていたことは知らないうちに虫歯や歯周病の予防にもなっていたようです。


歯ブラシの推奨方法などは、歯科医学の発達に伴い変わってきています。


以下のページでは歯みがきの方法についてご紹介します。

 

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