1時間で白い歯に


source: Life p.12, The Straits Times: Wednesday. July 23, 2003
31 July 2003 Update


【記事抄訳】
 たった1時間で、すばらしい笑顔が得られる。


 ここ2年間ほど、光照射式漂白法が普及し始めました。


 光照射式の漂白剤には高濃度の過酸化水素が含まれていて、これを歯に塗布し、光を当てます。光を当てることにより、漂白剤が活性化、一時間で治療は終了します。


 漂白法は何も光照射式に限った方法ではない。漂白商品は歯磨き粉から漂白用のマウスピースまで様々な商品がでてきています。


 しかしながら、市販の商品は歯科医が用いるものに比べると効果が得にくい。


 例えば漂白効果を謳う歯磨き粉は、過酸化水素が0.5%しか含まれていません。      
 それに対して、光照射式漂白法では35%の過酸化水素が含まれています。また歯科医が処方するマウスピースを用いた家庭用の漂白剤には22%の過酸化水素が含まれています。


 NDC修復学の先生によれば、漂白を謳った歯磨き粉は煙草やお茶などの軽い着色はとることが出来るという。しかし歯の内部の着色をとるには、強い漂白剤が必要とのこと。歯磨き粉の中には研磨剤が入っているものがあり、多用すると歯のエナメル質が摩耗するといいます。


 歯科医はまた万人向けの既成マウスピースを使った漂白法に注意を喚起しています。既成のものはピッタリと合っているわけではないので、漂白剤が漏れて、歯肉を刺激するおそれがあります。DIYキットの危険性には、白くしたいと思っている歯が実は虫歯である可能性もあります。


 そのため、高価ではあるが歯科医の管理のもとで漂白を行った方が、効果的であり、かつトラブルも少なくなります。


 旧来の漂白治療は、ピッタリと合ったマウスピースを作り、その中に漂白剤を入れるものでした。欠点として、毎日数時間マウスピースを付けることを2,3週間続けなければいけないことでした。


 この欠点を克服したことが光照射型漂白法の流行している理由です。


 漂白をした歯は2-3年の間色が保たれています。しかし時が経つにつれて、色がつき始めることもあります。その際にはタッチアップがされます。また漂白中は歯がしみることがあります。知覚過敏は一時的なもので、次第に落ち着いていきます。


 漂白は必要不可欠な治療というわけではありません。


 NDCによると 「健康な骨、歯肉、歯があってこそのものです。その上での漂白には価値があるでしょう」、とのことでした。

 

 

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