SARSについて(現在までに確認されていること)

 

現在までに確認されていることSARSは感染してから3-10日以内に発病すると言われています。


感染経路は飛沫感染(患者のくしゃみ・咳を吸い込む)、体液(唾液、汗等)の接触感染と言われています。シンガポール保健省等の発表では、38度以上の発熱の症状がなければ感染のおそれはないとされています。

肺炎のウィルスはまず細胞内に侵入し、宿主細胞(感染者の細胞)に自己の遺伝子を注入します。ウィルスの遺伝子が組み込まれた宿主細胞はウィルスを細胞内にて大量生産します。このウィルスの大量生産にかかる日数が潜伏期間です。

潜伏期間中はウィルスが細胞外にでないため他人に移ることはありません。

ウィルスの大量生産が終了すると、できあがったウィルスは宿主細胞を壊し、血液や体液中にあふれていきます。この時はじめて白血球などの免疫細胞が働き始めます。激しい免疫防衛応答は発熱をもたらします。

発熱している患者は体中にウィルスが蔓延しているため、体液中(咳、汗、尿、便)には大量のウィルスが交じっています。そのため発病者の咳の飛沫や体液の接触はウィルスの感染原因となります。

 

ウィルスについて


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