1.乳歯の理解−乳歯の生え方/ 乳歯の働き
18 June 2003 Update
1. 子供の歯を理解するために
子供の歯の生え方
初めて子供の口に歯が生えたことに気づいた時は、わが子の成長を嬉しく思うでしょう。この小さな歯は、20本生える乳歯のうちの一つであり、これから少なくとも5年は使う歯です。乳歯の中には12歳前後まで使うものもあります。
乳歯は後から生えてくる永久歯のためにもなくてはならないものです。
○ ほとんどの子供の場合、初めての乳歯は生後6か月前後で生えてきます。突然出てきたと思うかもしれませんが、出てくる前に歯ぐきの中に塊があるのを感じ取れます。
○ 通常下の前歯が2本先に出てきて、その後上の前歯が出てきます。この4本の真ん中の歯を乳中切歯(第一乳切歯)と呼びます。そしてその横から新しくまた前歯が生えてきます。横に生えてきた4本の歯を乳側切歯(第二乳切歯)とよびます。
○ 次に上下左右合わせて4本の奥歯(第一乳臼歯)が生えてきます。食べ物をすりつぶすためにつかう歯です。
○ そして奥歯と前歯のすき間に乳犬歯が生えてきます。乳犬歯は長くとがった形をしています。
○ 2歳頃までには一番奥にまた奥歯(第二乳臼歯)が生えてきます。中央から数えて5本の歯、上下左右すべてで20本の乳歯が生え揃います。
下表はいつ乳歯が生え、抜け落ちるのかを示しています。表はあくまでも参考年齢であり、おそい子もいればはやい子もいます。
乳歯は長い間機能し続ける必要があります。はじめての歯が6か月前後で生えてきて、その歯が抜け替わるのは6歳前後です。以後6年間に渡って、つまり6〜12歳にかけて歯が生えかわります。
おとなの歯は親知らずを含めると32 本。20本の乳歯は生え替わり、残りの12本は乳歯があった場所より奥に新しく生えてくることになります。
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