![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
要旨 親知らずがまっすぐに生えてこないと、親知らず周りが不潔になりがちです。親知らずの周りの歯ぐきが化膿した状態がいわゆる親知らずが痛む状態です。まっすぐに生えていない親知らずは隣の歯に穴を開けたり、前歯の歯並びを悪くしたりすることがあります。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
人の顎(アゴ)は退化傾向にあるといわれています。この退化傾向の中しわ寄せが来ているのが、親知らずであり、歯並びの悪さです。顎の大きさが退化して短くなっているのに、歯の大きさは変わらず数も変わりません。顎に歯が並ぶスペースが足りないため、親知らずまできちんと歯が並ぶことは少なくなってきました。
現在親知らずはもともと存在しない人もいますし、しっかりと生えて親知らずまで噛んでいる人もいます。しかしながら多くの人は親知らずがあるものの、まっすぐ生えることなく、斜めになったり、横になったりして隣の歯にぶつかっています。
親知らずの頭が少し歯ぐきの外に出ている場合は、歯ぐきと親知らずの頭の間に隙間が出来てしまいます。その隙間が汚れて化膿すると、いわゆる親知らずが痛い状態になります。化膿しない場合でも歯が磨けない状態のまま置いておくと隣の歯が虫歯になることがあります。
親知らずが骨の中に完全に埋もれている場合は化膿することも、虫歯になることはほとんどありません。しかしながら親知らずは隣の歯にぶつかっていても、歯を生やそうと動き続けています。障害物があっても生えようとするため、隣の歯に持続的な圧力がかかり続けることになります。この圧力により、隣の歯の表面が凹み、穴が開いてしまうことがあります。この穴が歯の神経に近いところまで大きくなると、隣の歯に痛みを感じることもあります。また親知らずが生えようとする力が前の方に伝わって、前歯の歯並びが悪くなることもあります。
Copyright © 2002-2011 by Dr K. Sakurai, Ko Djeng Dental Centre Pte Ltd. All
rights reserved.
All articles, including photos, illustrations and animations, are produced by
K. SAKURAI.
記事についてのお問い合わせはメールにて対応致します。