2002年10月24日

お口の衛生に磨きをかける

source: The Strait Times p.3, 24 Oct 02


記事抄訳
幼稚園児が正しい歯ブラシの方法について指導を受けた。Primary I(7歳前後)の児童では半数以上にむしばがあることが、過去3年間に渡って示されている。児童の口腔衛生に対する意識を高めるため、Health Promotion Boardでは200の幼稚園、16000の園児に対して口腔衛生の振興プログラムを拡大中。


解説
半数以上にむしばがあることに多いと感じるでしょうか、少ないと感じるでしょうか?歯科医院のホームページを隅々まで見ている人なら、意識も高い方と思います。日本に比べればかなり少ないですよね。日本の現状では85%以上と先進国と呼ばれる中では、最悪の部類に入ります。シンガポールでは水道水にフッ素が含まれていて、むしばの発生率は低く抑えられています。


世界保健機構(WHO)では6歳前後のむしば保有者を50%以下にすることを目標としています。この目標を達成するには6歳児に対する教育ではなく、幼稚園児への教育となります。目標値達成の目安としては3歳児のむしば保有者が30%以下とされています。


幼児のむしばを予防するには、しっかりとした保護者のケア、さらには専門家によるチェックも必要です。いろいろなことに興味を持ち行動をしようとする幼児の自主性を誉めつつ、その行動を確認していきましょう。幼児にもなると、ある程度の生活習慣ができはじめる頃です。この時期に正しい習慣を身につけられるかどうかは、生涯を左右する分かれ道にもなります。是非正しい習慣づけを行ってください。歯ブラシの方法や食生活指導など分からない場合には、かかりつけ医にご相談下さい。

 

もどる  つぎへ

お話目次

Home

 

Copyright © 2002-2011 by Dr K. Sakurai, Ko Djeng Dental Centre Pte Ltd. All rights reserved.
All articles, including photos, illustrations and animations, are produced by K. SAKURAI.
記事についてのお問い合わせはメールにて対応致します。