2. 歯の生え始め徴候/ 病気等との鑑別/ 痛みを和らげるために

16 July 2003 Update

歯の生え始め?それとも病気?
 子供に熱がでたり、ぐずったりした時には、症状を注意深く見てみましょう。歯の生え始めは不快だったりむずかったりします。でもこのこと自体は病気ではありません。子供の状態がよいのか悪いのかを正しく見極めること、そしてすぐに行動できることは大変重要です。もし以下のような症状で悩んでいる場合には、医師のもとに連れて行き検診を受けるようにして下さい。

泣きやまない 何か調子が悪いことを伝える基本的な行動です。
下痢 食生活の変化などにより軽い下痢が起こることはあります。ただしひどい下痢がある場合には、歯の生え始めが原因ではありません。水物をたくさん取りすぎていないか確認して下さい。つづけて2回以上便をするなどありましたら、すぐかかりつけの内科医に連れて行って下さい。
歯の生え始めに伴い若干熱があがります。もし38度以上ある場合には、感染症の疑いがあり、治療が必要です。24時間以上熱が続く場合には医師と相談して下さい。
食べない 歯の生え始めのころ食事を嫌がることがありますが、通常なら2回つづけて食べないことはないでしょう。
歯の生え始めに伴いよだれが出たり、出血したりすることがありますが、咳はほとんどの場合病気の徴候です。苦しそうに呼吸している場合には、深刻な合併症を引き起こしていることがあります。医師と相談して下さい。


子供を楽にさせるために


 ○幼児用のお薬は正しい分量をお使い下さい。
 ○体温を自然と下げられるような服装にして下さい。
 ○湿らせた布で体をぬぐい、体温を下げるようにして下さい。
 ○もし熱が上がりつづける場合には、医師に相談して下さい。


 体の中の変化や食生活の変化は、少なからずのストレスを伴います。カチカチかむことでくちびるや頬をかむこともあるでしょう。


 体の中の変化は熱を伴うことがあります。乳幼児は体温調節機能が発達していないので、体にたまる熱が自然と下げられるような服装が必要です。汗が出にくく頬が赤くなっている場合などは、湿らせた布で体を拭いてあげるとよいでしょう。この時冷たい水を使う必要はありません。水道水で布を湿らせ、固く絞るだけで結構です。


 明らかに高熱が出ている・苦しがっている場合には、かかりつけ医にご相談下さい。

 

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