1.乳歯の理解−乳歯の生え方/
乳歯の働き
18 June 2003 Update
乳歯が大切な理由
乳歯は見た目だけではなく、とても大切なものです。乳歯を正しくケアしていくことが出来れば、子供はおとなになっても、お口を健康に保ち、強い歯を維持出来るようになります。
以下に乳歯が重要な理由を挙げてみましょう。
○ 食事
歯が生え始めることにより、子供はくわえたり、かじったり、噛みしめたり、もぐもぐ食べたりします。お口の周りの筋肉をいろいろ使うことにより、歯の使い方を自然と覚えていきます。正しく噛むことが出来ないと、悪習慣によるズレが出ることになります。正しく噛むことが出来れば、胃腸への負担（栄養の吸収効率）も違ってきます。
○スペースの確保
乳歯があることにより、永久歯が生えてくるスペースを確保できています。乳歯が早い時期に抜けてしまうと、隣の歯がスペースを埋めるように移動することがあります。十分なスペースがないところに永久歯が生えてくると、歯ならびが悪くなります。不幸にして早く乳歯が抜けた場合には、歯が移動しないような装置が必要になります。
○ 子供の発育
歯は顔の外観とも関係があります。くちびるの張りや頬の膨らみは歯があるからこそです。もちろん歯ならびは笑顔の見栄えにも影響します。子供がこのことを気にするようになれば、笑顔を見せることが少なくなっていくことでしょう。
○ 発声
歯が悪くなると、正しく発音が出来なくなります。とくに「サ行」「タ行」が言いづらくなります。
○ 永久歯の保護
乳歯が大きな虫歯になり膿を作るようになると、アゴのなかで成長している永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。
○ 乳歯は仮の歯ではありません。
乳歯の中には10〜12歳まで使う歯もあります。正しく健康的に乳歯の天寿を全うさせてあげてください。
乳歯は生えかわるのだから、あまり心配しなくていいというものではありません。
子どもの成長過程に、乳歯も必要不可欠な働きをしています。
子供の頃からしっかりとした、習慣づけを身につけておくことも大変重要です。
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