2. 歯の生え始め−徴候/ 病気等との鑑別/ 痛みを和らげるために
16 July 2003 Update
歯の生え始め
歯が生え始めることは普通の成長過程であり、何の心配もないと分かってはいます。しかしながら、子どもの歯の生え始めにともない、気になることも出てきます。
歯が生える徴候
外見的に何も変わったことは見えないのに、子どもの中には異常を訴えたり、何らかの症状が出たりすることがあります。原因と考えられるものにはいくつかあります。歯の生え始めに伴う症状が原因となることもあります。以下は歯の生え始めに伴う徴候です。
痛み | 痛がったり、不快感を示したりします。 |
むずかる | 歯の生え始めに伴う不快感により、イライラしたりぐずったりするようになります。歯がでてくる1, 2日前には、普段より子供がなかなか離れたがらなかったりするかもしれません。 |
赤い頬 | 子供の頬に赤い斑点が見えることもあります。 |
よだれ | 多くの唾液が作られ、よだれが出るようになります。 |
かじる、かむ | 口の近くにあるものを何でもかむようになります。 |
歯ぐきの膨らみ | 口のなかを見ると、赤くなったり膨れたりします。 |
寝付かない | 規則正しくねていても、夜起きたりむずかったりします。 |
体温の上昇 | 歯の生え始めは若干ながら体温の上昇をみます。いつもより熱いと感じることもあるでしょう。 |
歯の生え始めはお口の中の環境が劇的に替わる時期です。
歯は歯ぐきをつきやぶって出てきます。この時、歯ぐきの粘膜が薄くなったり穴があいたりします。そのため弱い部分への刺激に敏感になります。また歯と歯ぐきとのすき間に物が溜まったり、細菌が中に入ったりすることもあります。清潔に保つことが必要です。
離乳期にはいると、食べ物が変化することで、お口の中の状態や消化管の働きが変化してきます。
外見的に目立った変化がなくても、成長過程の子どもの体の中では変化に対応しようといろいろなことが起きているのです。その中で不快に感じたり、熱っぽくなったりする子もいます。歯が生えてくること自体には問題はありませんが、お口の中を清潔に保つ必要があります。
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