むし歯治療　-はじめに-

1.はじめに
2.コンポジットレジン充填（直接埋めるもの）
3.インレー充填（歯型を採ってから埋めるもの）

　

	要旨 　 むし歯の治療は、細菌感染した部分の除去、再感染を予防する緊密な封鎖、噛み合わせの回復、の３つのステップからなっています。

いわゆる虫歯の治療には３つのステップがあります。始めに虫歯にかかっているところを取り除き、消毒することから始まります。次にきれいにしたところが虫歯に再感染しないように封鎖すること。かみ合わせを調整し、噛むという機能を改善すること。これら３つを兼ね備えるように治療を進めていくことになります。

歯の詰め物には、直接歯の上に詰め物を埋めて作るものと、歯形を取った後ラボで（間接的に）詰め物を作るものがあります。どちらも上の３つをみたすものです。前者を直接法、後者を間接法と呼びます。直接法にはアマルガム充填、近年ではコンポジットレジン充填などがあります。アマルガム充填は水銀が含まれているため日本ではあまり使われなくなりました。コンポジットレジン充填は化学合成プラスチックを成分とする詰め物であり、材料の進歩により強度も高く歯の色に近いものが出来てきました。間接法には金属やポーセレンで出来た詰め物があります。間接法の詰め物のことをインレーとも呼びます。

以下にそれぞれの特徴をあげます。

＊間接法には金属ではなくポーセレンを使ったものもあります。ポーセレンを使うと白くすることが出来ます。ポーセレンとは瀬戸物ですので、非常に固いものです。しかし硬いのですが、瞬間的に集中的にかかる強い力には弱いものです。このことはお茶碗が硬いのに、落とすと割れてしまうことと同じです。このため奥歯に大きなポーセレンの詰め物をすることはお薦めできません。（かぶせもののポーセレンは裏側に金属で補強をしています。）

以降のページでは、それぞれの治療についてご紹介します。

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