歯ブラシ指導(子供編)

はじめに
年齢別ポイント
仕上げ磨き


子供の歯はいずれ生え替わります。乳歯が悪いと、永久歯に影響が出るのでしょうか?歯の生え始め、歯の生え替わりにはどのようなことに注意した方がいいのでしょうか?


子供の好む食べ物はどういったものでしょうか?軟らかいものであったり、少々甘いものであったりしますね。苦いものは口にすることはまずありません。このことはおそらく子供の消化器官が未熟であるが故、消化しやすいもの・栄養吸収度の高いものを本能的に求めることによるものが大きいと思われます。


食事の嗜好が多少傾いているのはやむを得ないところがあります。しかしながら甘いものや軟らかい物は、お口の中に溜まりやすくむしばを作る原因になりうるものです。その点でも子供の頃からの歯みがきは必須のものになります。子供の頃に習慣づけが出来ることはその後の生活にとって大変重要です。また子供の手では不十分なところもありますので、保護者による歯みがきの仕上げは必要不可欠のものです。保護者の仕上げ磨きは何も歯を健康に保つという意味合いだけではなく、親子間のスキンシップや信頼関係の樹立の中のひとつと考えてみてください。


子供の歯が虫歯などでうまく噛めないと、左右両方の歯で噛む癖が出来なかったり、落ち着いた食事が出来なかったりします。このことはこれから先のアゴの成長に悪影響を及ぼしたりします。またむしばにより歯がかけることで、かみ合わせが変化することもあります。むしばがさらに進行すると歯の根の先に膿を作り、これから生えてくる永久歯に影響を及ぼすことがあります。


体の機能が少しでも崩れると、他の部分がその機能を保証しようとして無理が来るのは、もちろん歯に限ったことではありません。足を怪我すれば、姿勢が崩れたりもしますし、内臓の調子が悪ければ体が思うように動かせないようになることと同様に、歯についてもどこかがおかしくなれば他の所に影響が出ます。このことは子供でも大人でも同じことです。


持って生まれたものを慈しみ、大事にすることは、大変重要なことなのです。失ってから、その重大性に気づくことはよくあるのですが、元来存在するものに対してはありがたみが判らないものです。失ってからでは遅いのです。


以降のページでは年齢別の注意点、歯みがき法について考えてみましょう。

 

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