歯肉縁上歯石除去

1. はじめに
2. 歯冠研磨
3. 歯肉縁上歯石除去
4. 浅いポケットの歯石除去
5. 深いポケットの歯石除去

	要旨 　歯石除去には超音波で落とす方法と手用器具を使って取る方法があります。歯石が始めにつき始めるのは歯ぐきより上の部分にある歯の根もとの所です。特に歯石がつきやすいのは下の前歯の裏側および上の奥歯の表側です。

歯ぐきのラインより上にある歯石（歯肉縁上歯石）を取ることを意味します。

歯垢はたくさんの細菌が集まって目に見えるようになったものです。歯の根もと部分に、ねっとりとしたものや、もやもやとした軟らかいものがあれば、それが歯垢です。

歯垢の中に唾液中のカルシウム成分が沈着して、硬くなったものが歯石です。

歯石は指で触っても、歯ブラシを使っても通常とることは出来ません。唾液は舌の根元（舌下腺および顎下腺）、および頬の裏側の粘膜の上の部分（耳下腺）から、よく出ています。唾液の出るところから近いところ、つまり下の前歯の裏側や、上の奥歯の頬に当たるところには歯石がつきやすくなります。下の前歯の裏側であれば、ご自身でも鏡で見ることが出来ます。歯石は白かったり、黄色がかっていたりします。長い間溜まった歯石は黒くなることもあります。黒い歯石は次のページ以降のポケット内の歯石によく見られます。

歯石・歯垢は通常超音波機器を用いて取ります。超音波振動を加えながらふるい落とすものとお考えいただければよろしいでしょうか？超音波振動を加えるため、歯にも独特な振動が伝わります。

粗方歯石を超音波によって取った後、手用器具を用いてさらに細かい歯石を取ります。

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