2. 歯の生え始め−徴候/ 病気等との鑑別/ 痛みを和らげるために
16 July 2003 Update
歯が生える痛みの取り除き方
子どもが泣くのを聞くと気が気ではなくなってしまいます。歯の生え始めが原因だと分かったら、痛みを取り除くような努力をしてみましょう。
○手をよく洗って、子供の歯ぐきを指で優しく触ってみて下さい。歯が出てこようとしているところは、歯ぐきの下に塊があるのを感じ取れるでしょう。
○冷却ジェルの入ったリング(teething
ring)を冷蔵庫に入れて冷やします。(冷凍庫には入れないでください。凍傷になることがあります)冷えたリングを噛ませて下さい。
右写真はteething ring の一例です。黄色い輪がチューブになっていて、中には保冷材が入っています。子どもが痛がるところで、チューブをかませて下さい。患部を冷やして、感覚を鈍くさせることが出来ます。
○乳児の場合には、母乳を与えてみて下さい。
○除痛用のジェル(teething gel)を歯ぐきに塗ってみて下さい。ただし頻繁には塗らないで下さい。
○氷が溶けた水で患部をこすってみて下さい。ただし氷をそのままで放置しないで下さい。窒息のおそれがあります。
○指ブラシを使って、歯が生えかかっているところをきれいにぬぐって下さい。
○あまりにも痛がるようでしたら、子供用の痛み止めを飲ませてあげて下さい。
まずは痛がっているところを確認してみましょう。
歯ぐきを触ってみて、他のところと違って固く感じる場合には、歯が生えかけています。消毒薬やうがい薬などを綿棒に浸して、ぬぐいきれいにして下さい。母乳中には殺菌作用のある成分も入っているので、乳児なら母乳を飲ませるのも効果的でしょう。
それでも痛がる場合には除痛用の軟膏を塗ったり、氷水で冷やし知覚を鈍くしたりするのも一つの方法です。薬局には「teething gel」や「teething
ring」といった乳幼児用の薬品や器具もシンガポールでは一般的に売られています。これらを使い痛みに鈍くしてあげるのもいいでしょう。あまりにも痛がるようでしたら、子供用の痛み止めを飲ませてあげて下さい。
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