1. はじめに
2. 歯肉炎
3. 軽度の歯周病
4. 中等度の歯周病
5. 重度の歯周病
要旨 歯肉炎は歯ぐきの赤みや腫れのみを症状とするものです。 |
||
歯肉炎は歯ぐきが赤くなったり、歯と歯の間の歯ぐきが丸みを帯びていたりすることを主症状とします。歯と骨をつなぐ歯根膜や骨の破壊などは認められない歯ぐきの炎症を歯肉炎といいます。多くは歯の根もとに溜まった歯垢が引き金となるものです。
歯が生えてきたばかりの小児においても、歯肉炎は認められることがあります。子供の歯の根元を見た時、歯垢が溜まっていて、歯ぐきの際に赤い斑点が認められることもあるでしょう。また歯と歯の間の歯ぐきがシャープなエッジではなく、丸くなっていることで気づくこともあるでしょう。
通常小児や若い人であれば、この歯垢を取ってあげるだけで、歯肉炎は完治します。歯肉炎は溜まった歯垢が引き起こした軽い炎症反応です。歯垢をきれいにとってあげた後、毎日のブラッシングもしっかりと出来ている場合には健康な歯肉を取り戻すことが出来ます。
歯肉炎を放置することですべてが歯周病になるわけではありません。このことは小児の歯ぐきを見れば判ると思います。細菌に対する抵抗性や組織の修復能などが劣り始めることにより、病態が進行して歯周病になるものと考えられています。
Copyright © 2002-2011 by Dr K. Sakurai, Ko Djeng Dental Centre Pte Ltd. All
rights reserved.
All articles, including photos, illustrations and animations, are produced by
K. SAKURAI.
記事についてのお問い合わせはメールにて対応致します。